ぐい呑み、酒器、抹茶茶碗、湯のみ、片口鉢、作家 萩原啓蔵 の陶芸作品をご紹介しています。
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Archive for 2月, 2004

【酒器】蒼雫

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啓蔵の酒器揃・蒼雫
蒼い緑色の肌に淡雪のような乳濁色の釉薬がひろがります。そしてそれは雫のようにも見えます。
また器によっては蒼というよりも碧がまざったような発色のものもあります。
不思議なものです。同じ釉薬で同じ炎にあたりながらも、それぞれ個性的な発色を見せています。そしてとても趣き深い肌をしています。
辛口の日本酒がひっと本当においしく頂けるのではないでしょうか。
日本酒もそして器も愛でながら。





【尺皿】漆黒の海

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黒地に白い波しぶきのような豪快なカイラギ。重厚な尺皿です。
料理をのせる皿というよりもできれば「飾り皿」としてお使い頂けたらと思います。
景色の良い大皿を作ってみたい、という思いがありました。 力強い作品にしあがったと思います。

※景色とは:器をみたときの印象。現れた窯変(ようへん)や釉薬(ゆうやく)によって描かれる全体像。




・ 啓蔵が「陶芸家雑感」でこの作品に使われている「ユズ黒釉」ついて記しています。




【040】ピアノコンクール

 先日、浜松国際音楽コンクールの模様がテレビで放映されていました。
世界各国から集う若いピアニスト達の競演です。
四千人以上の観衆が見守る中、ステージに上がり演奏をする参加者の皆さんの心情を察するとき、音楽を知らない門外漢の私でさえ胸の詰まる想いがしました。
 
 予選本選と進む中、審査員の方のそれぞれの批評もあり、演奏がはやすぎた人、演奏を間違えた人、一応無難に弾きこなせた人、自身ありげな表情をみせる人…と様々でしたが、最終本選に進むと、なんと今度はオーケストラと共演するのでした。
この様な大舞台で演奏できることは並々ならぬ努力と技量と表現力、更に自信と度胸がないと「もてる力量を充分に発揮できない」ことだなと思いました。

 途中、落選した人たちへの審査員からのアドバイスとして
「ピアノは心で弾くもので審査員のために弾くものではない。また自分のためにも弾くものである。幾度か失敗を繰り返し脱皮しないと大きく成長しない。」
との言葉がありました。

参加者の皆さんそれぞれに、幼いころからピアノを始め、中学高校大学海外留学と精進を重ね、また幾多の世界のコンクールにも挑戦してきた人達です。楽譜を頭に中に叩き込み、ステージに立つ…それでもミスタッチをしてしまう。
それだけに最終の本選まで残りオーケストラをバックに四千人もの聴衆を前に完全な演奏ができる、ということは幸運としか言い様のないことです。

 最後まで残った方々の話として「私は良い指導者にめぐまれたから」「スランプの時に励まして立ち直るアドバイスをくれた先生がいたから」
というのが紹介されていました。
本人の才能や努力もさることながら、やっぱり相性の良い先生との出会いが幸運のはじまりであり一生の宝なのかもしれないとも思いました。
たくさんの意味で感動したピアノコンクールでした。



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