ぐい呑み、酒器、抹茶茶碗、湯のみ、片口鉢、作家 萩原啓蔵 の陶芸作品をご紹介しています。
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Archive for 6月, 2004

【酒器】土華 

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■土華

数年前にインターネットで偶然に『土華』を見つけ、以後啓蔵さんの世界に引き込まれました。

この度、念願の『土華』を手にすることが出来ました。

『土華』を実際に手にすると、その“力強さ”“迫力”“存在感”に圧倒させられます。
釉薬が融合した発色、土が流れたような模様、滴るような形、どれをとってもすばらしく、まさに釉薬が作り出した“芸術”
だと思います。

見る全ての角度において、いろいろな景色が感じられ、作品のほうからも何かを語ってくる様にも思います。
本当にすばらしく、持つことに喜びを感じる酒器(作品)の一つとなりました。

早々、冷酒を注ぎ一杯やりました。
片口酒器の利用は初めてですが、思っていたよりも器が軽く、手にしっくり馴染み、大変気に入っております。
大切に使わせていただきたいと思います。
啓蔵さん、有が田やさん本当にありがとうございます。
また、すばらしい作品を楽しみにしております。

(東京都 Y様)


(店長)土華のご感想をありがとうございました。(土華は、贈答用としてご注文頂くことが多いためなかなかご感想を頂く機会がございませんでした。)
土華は、かなり個性的な作品です。しかも、啓蔵がかなり気合を込めて作ったものですので、もう同じものが出ないかもしれません。それだけに、良さをわかって頂ける方に大切に使って頂けるのは本当にうれしく光栄なことだと感謝しております。

それから、重さについてはこちらにも書いてありますが、啓蔵なりのこだわりがあるのだと思います。
本当にありがとうございました。

【酒器】土華



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先日、巌といっしょに購入しました。
どちらも渋い作品であろう、と想像しましたが、巌が「静」であるならば、この土華は「動」だと思いました。しかもかなり荒々しくエネルギーが湧き出るような「動」ですね。こんな力強い「釉薬の流れ」を見たことがない。
すばらしいです。
手に入れられることができ、本当によかったと思いました。
(千葉県 T様)

(店長)
ありがとうございます。以前から陶器がお好きだとおっしゃっていらしたT様に、すばらしい作品とのご感想を頂けて本当に光栄です。
土華はのあの釉薬はかなりダイナミックでそして(たっぷりとかかっていることによって)ものすごいエネルギーのようなものを感じます。私もすばらしい作品だと思います。
どうかこれからもご愛用を頂けると幸いです。

【酒器】蒼雫

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酒器・蒼雫は思った以上に深く落ち着いた蒼で、 手にとるとなぜかほっとします。
月並みな表現しかできませんが、 青い海に砕け散る白い波の泡を思い起こさせます。

今までのカイラギのも日々愛用していますが、 また趣が違っていいですね~♪
泡盛は次の日に残らないし、口当たりもいいので、 本当に飲みすぎてしまいます。^^;
数ヶ月前まで息子(1歳4ヶ月)の授乳があり、 妊娠中から卒乳まではアルコールを一滴も飲まなかった反動でしょうか。(笑)

すっかりお酒に弱くなってしまいましたが、 子供が寝た後にダンナと一杯、というのが楽しみな今日この頃です。

(神奈川県 M様)>



(店長)泡盛をあの酒器で!すばらしいですねー。(と言っても私はあまりお酒が強くありませんので泡盛のような強いお酒は頂いたことがありません)^_^;
でも、おいしくそして味わって(お酒も器も)頂けたら本当にうれしいです。
M様のご夫婦での晩酌の風景が目に浮かんで私までほのぼの…としてしまいました。(^^)
本当にありがとうございました。

【湯のみ】青霞

【湯のみ】青霞


手にとるとしっとりとなじむ感じもします。

釉薬をかけた時も自然の流れにまかせたような豪快さとかんにゅうの繊細さが合わさったような湯のみです。

【042】貫入(かんにゅう)釉とピンピン音

300p1010006期待に胸を躍らせる窯出し。

窯の蓋を開けると熱気が顔に吹きかかってきます。窯の中の作品が生き物のように”ピンピン”と音をたてています。
これは作品が冷たい外気に急に触れ、素地と釉薬の膨張の差が起きて貫入(かんにゅう)が出始めた時の音なのです。
窯出し後も、数日(長いときにはもっと)わたってその貫入音が続きます。初めて経験なさる方はびっくりされることと思います。

 薩摩焼、栗田焼、相馬焼など亀裂がはいっていますが、この亀裂釉、柚子肌釉、カイラギ虫喰い…等、釉薬によって特殊な紋様となります。欠点転じて美点となす、と言ったところでしょうか。

この亀裂、貫入を創り出すのには実は様々の工夫があります。
第一に縮まない土を使用する、第二に釉薬を厚掛けする、ことですが、実際には、私の体験から申し上げると「耐火性が大きく、収縮の少ない素地」「ソーダ長石を釉薬に使用する」という点がポイントになると思います。

 ちなみにカイラギ釉については、私自身も毎回苦労しています。幾度か試験焼を繰り返し確認していても、いざ本番(本焼)では結果は全滅という事もたびたびです。それだけに思い通りに焼けたときには最高の喜びを味わいますが次に「同じ釉薬を同じ条件」で焼成してもうまくいかず失敗する…この繰り返しです。そのたびに何故?原因は?と考え、いろいろと分析をしています。
そしてこれが私の一生涯の研究課題なのだ、とも思っています。

同時に、私の思いを込めた「カイラギ作品」を実際に購入したり使ってくださっているたくさんの方々からの感想は、本当に励みになります。
(いつもFAXで拝見しています。)

最後に今回は「陶芸初心者の方でも楽しめる亀裂釉」をご紹介しましょう。
家庭での使用済みの空ビンのガラス破片を使って皿に装飾を施す手法です。
ビール瓶の「茶」、酒ウィスキー瓶の「緑」「青」、その他の色のガラスを別々に割砕いておき、水平の皿に模様に合わせて置くだけです。
この場合、必ず「乳濁釉」をかけた上にガラスを置きます。
(ただし立体の作品の場合は流れるためにできません。)
1100度で溶けますので、普通の窯の下段でも綺麗に焼けます。一度、試験をしてみてはいかがでしょうか。








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