【抹茶茶碗】 群青 月の光に照らされるような夜空
抹茶茶碗 (群青)
月の光が明るい夜の空は、青色が沁み渡るように広がっている…。
この作品をみるたびに、ドビュッシーの月の光のピアノの演奏が流れてくるような気がします。
あるピアニストが、よく演奏会の最後に弾いてくれるアンコール曲もこの月の光。
気品のある黒と青の釉薬と、その演奏とのイメージが重なって、ふっとその幸せな時間のことを思い出すのでした。
抹茶茶碗 (群青)
月の光が明るい夜の空は、青色が沁み渡るように広がっている…。
この作品をみるたびに、ドビュッシーの月の光のピアノの演奏が流れてくるような気がします。
あるピアニストが、よく演奏会の最後に弾いてくれるアンコール曲もこの月の光。
気品のある黒と青の釉薬と、その演奏とのイメージが重なって、ふっとその幸せな時間のことを思い出すのでした。
【抹茶茶碗】 赤壁土
抹茶茶碗というよりも酒豪の方の酒杯…にぴったりかもしれません。
豪快っぷりが気持ち良いです。
【ぐい呑み】青のしぶき
啓蔵作品のぐい呑みは、外側と内側に同じ釉薬がかけられているものが多いのですが、この作品はそれぞれ別々の釉薬が使われています。
外側には、勢いがある荒々しいしぶきのような青、そして、内側はおだやかなクリームがかった白。
その表情の差が面白い作品となっています。
ぐい呑み 豊土華2
この個性的な作品を、面白いと感じるか、そうでないか、好みがわかれるところだと思います。
カイラギの不思議な紋様、釉薬の溜まりがまるでころころとしたオパールのような粒にも見えます。
萩原啓蔵陶芸作品 : 抹茶茶碗 茶
秋も深まってくる季節に、映える抹茶茶碗です。
侘び寂を感じる、渋めの抹茶茶碗です。
ぐい呑み「星雲」
落ち着いた雰囲気のぐい呑み。同じ釉薬でもひとつひとつ表情が違います。
青みがかった黒地の釉薬はまるで、星屑がちらばっているかのよう。
その上から、勢いのある白いろの釉薬がかけられています。
うっすらと光沢もあり、掌で包み込んだ時に、温かみを感じます。
みどり色を含んだ青色のぐい呑み 「淡青波」と「碧淡青」
青色でもみどり色を含んだ青は、空のようでもあり海の色のようでもあります。
とくに、釉薬を幾重にも重ねた発色の面白さは、陶芸作品として鑑賞するだけでも楽しいのではないでしょうか。
梅幸茶ぐい呑み
啓蔵作品の面白さは虫食いやカイラギ、貫入の妙にある、と思いますが、この作品は、その魅力とともに、どこか憂いを秘めたようなところがあります。
例えば…曇り空を眺めるのは憂鬱な気分になりますが、
ひとたび視点を変えて、灰色のグラデーションを目で追いながら空を眺めると、彩度の低い色目の中に、実は面白みがあることに気づかされます。
梅幸茶ぐい呑みを眺めていると、そんな曇り空を思い出し
ぐい呑みに灰色がかった釉薬、枯れた風情を味わえるような気がします。
好みがわかれるところと思いますが、ひなびた風情がお好みの方におすすめします。
蒼の釉薬と虫食い。
片口酒器をみているだけでも味わい深いです。