青濁垂 青濁垂


桐箱を開けて中を見たとき、作品の存在感に緊張しました…。

慎重に酒器を手に取ると、指先や手の平から作品の重さと初めて触れるカイラギの感触が伝わってきました。

先ほどの緊張感が喜びに変わったときには…鏡を見なくても頬が緩んでいるのが分かりました(^^

緊張が解れたところで、はやる気持ちを抑えられずに用意した地酒を注いでみたところ、 覗き込んだ見込みが、まるで湧き出た酒を湛える泉のように見えてきまして…何とも暖かい気持ちになりました。

(お酒を呑む前に、器に酔わされてしまったのかな。…って、何言っているんだか^^; )

でも何年…何十年経っても、このぐい呑みを見る度に今日の事を思い出すのでしょうね~。


これからの人生の中で誰とどれほどのお酒を、この酒器と共にしていくことになるのか。

その中で自分自身がどう変わっていくのか…なんて今は想像できません。

そもそも私はお酒を飲める年になってから1年ほどしか経たない若輩なので、 まずは酒器と自分を育てながら、作品に相応しい者になっていけるようにドリョクしたいとおもいます(^^

もちろん、このぐい呑みで飲み交わすお酒も愉しみながら…。



では早速…(日本酒を湛えた酒器を手にとって)…乾杯♪(香川県 M様)



(店長)M様、こちらこそありがとうございます。啓蔵作品を本当に気に入って使って頂けるのは私にとってもとてもうれしいことです。カイラギは使えば使うほど「味が出てくる」作品だと思います。それから不思議なことに、趣きや肌(表面)も、違った風格が出てくるように思います。

                     



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