息吹

ぐい呑み 息吹



この器は「有が田や」さんのHPを眺めたり、啓蔵作品に触れてきたからこそ出会う事ができた器だと思っています。

この「息吹」はある日突然、特別なオーラを感じました。

これは、あくまでも私が感じた事ですが、「息吹」は“カイラギはカイラギとして”“釉薬は釉薬として”独立した「美」を持っているように思います。

というのは、他の啓蔵作品は、姿・形は異なれど、それぞれ器として「完成」されているのに対し、この「息吹」は、どこかアンバランスに見えるのです。もちろん良い意味で。

「カイラギ」と「釉薬」がお互いに独立しているが故に、相乗効果が高まって“何とも言えない雰囲気を持つ素晴らしい”器になったのだと思います。

「息吹」の紹介ページに、5作品並んで写っている画像がありますが、私にはとても美しい光景に見えます。同じ作品なのに個々が別々の光を放っているように感じます。


「息吹」を手にして思った事ですが、また、「息吹」が欲しくなりました。


私は同じ器を揃えるという行為はした事がないのですが、また「息吹」の購入を検討したいと思います。

本日は「息吹」の魅力を伝えて頂き、ありがとうございました。(熊本県 M様)


(店長)この作品について啓蔵に聞いたところ、釉薬の発色が自分の予期しない形で出た作品、とのことでした。たぶんそれは温度や釉薬の種類や気候などたくさんの要因があるのでしょう。さすがにM様の目は肥えていらっしゃいますね。偶然の発色とそのアンバランスさゆえに不思議な魅力のあるぐい呑みです。荒々しさを内包した「渋み」にも感じます。

写真を並べてありますが、本当に同じ釉薬を使い、同じ状態で焼成しているはずなのに、ひとつひとつ違います。やはりそれが「世界にひとつしかない」という魅力なのかもしれません。啓蔵作品を喜んで頂けて本当にうれしいです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

                     



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