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「 釉薬 」 に関する記事一覧


【ぐい呑み】青冠

啓蔵ぐい呑み 青冠
啓蔵ぐい呑み 青冠


思っていた以上に粒上のカイラギ1つ1つがはっきりしていて、釜で轟々と燃え盛る火のめぐりが、カイラギ模様に写しだされたかの様であり、一粒一粒の存在感を感じます。

青釉薬も外側は少し粗く、内側はなめらかダイナミック、その違う表情がアクセントになり、見ていて飽きないです。

形も飲み口部分のとんがりや、高台付近の柔らかなふくらみがとても面白く手が込んでいいる形だと思います。私はチューリップを連想しました。
大事に使わせていただきます。



■サンプル品
落ち着いた青、紫のグラデーションがとても綺麗で、虫食いも多くでていて、つい見とれてします。とても気に入っております。

■『シラス』のプレゼント
サンプル品に続き、陶芸を勉強している者にとっては大変勉強になり有がたく思います。釉薬調合は未経験ですが、これからチャレンジしてみたいと思います。


(東京都 Y様)


(店長)青冠は、非常におもしろいデザインだと思います。そして青色の発色、カイラギのおもしろさがあると思いますが、一般の方には受け入れにくいものかもしれない、とも思っていました。
でも、陶芸を実際されている方には、きっとこの深い作品を喜んで頂けるのでは…と思っていただけに、 作品をじっくりご覧くださった鋭いご感想を頂き、とてもうれしいです。

シラスの調合もぜひお試しください。
本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

【ぐい呑み】息吹、薄青、青濁垂



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今回は息吹、薄青を購入させていただき、特別プレゼントとして青濁垂いただきありがとうございました。


http://kei-zo.shop-pro.jp/?pid=16863748息吹について

実は、息吹の購入に当たっては何度も何度もホームページの写真や、実際に購入したお客様の声を見て、どんな色、どんな作品なのだろうかと、あれこれ想像した上での購入となりました。

作品を手にした時、想像以上に荒々しく、釉薬発色が神秘的な作品だと思いました。
この作品の釉薬の色は写真や、文章では伝えるのはかなり困難なのではないかと思いました。

私なりには『かいらぎのひび割れが大きくはっきり出ている部分』、『虫食いが多く出ている部分』、『虫食いとかいらぎが混ざっている部分』、『上から覗き込んだ緑のあめ色』と、見る方向から違いで大きく4つの表情を感じます。

釉薬のかかり具合、かまの中での火の回りなど、いろいろな偶然が重なり合った結果のできた作品の1つだと思いました。


薄青

私なりには、雪解けまじかの石畳に、まだ雪が積もっている部分や、解けかかっているため石畳が見えている部分があり、かすかに青白い月の光が照らしているように思いました。

また、今回手に入れた作品を良く見ると、ホームページの商品説明写真に使われていた作品と同じものであることに気がつきました。
カイラギ模様、青いインクのようなシミの青色の形や場所などが一致しました。

実際の作品とホームページ上の写真との微妙な違いの比較が確認でき、多少なりとも今後の作品の購入のイメージ作りの参考になるように思います。





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青濁垂 (特別プレゼント)


この作品は、私がホームページで啓蔵さんの作品に出会う前に「販売終了」となっていたため、手に入れることが出来なかった作品の1つでした。


開封し作品を見た時の胸の高鳴りといったら文章では説明できないくらいのドキドキ・ウハウハでいっぱいでした。




<余談>
啓蔵さんのぐい呑みを使用して一杯呑んでいるときに、ついつい作品のカイラギや、発色に見とれ酒が入っているまま、光の当たり具合を変えて見たり、傾けたり回してみたりして楽しんでいる為、よく中身をこぼす事があります。
本来、ぐい飲みは酒を楽しむ為の道具の様に思っていましたが、啓蔵さんのぐい呑みの場合、私の中ではぐい呑みを楽しむ為に酒があるようになっている事に気がつきました。


また、「お客さまの声」を見ることも事も楽しみの一つになっています。
それは、商品説明にはない、商品購入者(第三者的な見方)による作品に対しての表現、表情、質感などが書かれているため、商品のイメージ作りする上での良い手助けとなっています。

また、今後もどんな作品が出るか楽しみにしております。
(東京都 Y様)



(店長)このたびは特別プレゼントも含めましてご感想をありがとうございます。

ご購入頂いても全ての方からご感想を頂ける、という訳ではございませんので、感想を頂けると本当にありがたくうれしく存じます。
そしてY様からの
『、商品説明にはない、商品購入者(第三者的な見方)による作品に対しての表現、表情、質感などが書かれているため、商品のイメージ作りする上での良い手助けとなっています。』
というコメントを拝見してまさしく同じ思いでおります。
実際ご購入してくださった方のご感想は本当に思いが込められており、私の説明よりもわかりやすく何よりも説得力があると感じております。Y様のご感想もまた、他のお客様にとって参考になることでしょう。
本当にありがとうございます。

啓蔵自身もこのページの感想を印刷したものを、何度も何度も読み返し、励みにしている、とのことです。本当にありがとうございます。

「息吹」も「薄青」は、まったく、タイプが違いますが、個性的なぐい呑みです。
同じ窯から、まったく違う作品が生み出された、ということが不思議で奥深いものですね。
薄青は新しく写真を撮りなおしたものですが、あの微妙なあわい薄い青を表現する(正確にお伝えする)のに実は苦労いたしました。
「青濁垂」は、のみ口のところの釉薬がはがれているということで商品としては使えないのですが、特別プレゼントとしておつけいたしました。あの作品は、今でも「残っていないか?」というお問い合わせが多いのですが、今回偶然にも出てきたものです。喜んで頂けて幸いです。

【ぐい呑み】宇宙,白ゆず肌

宇宙
こんばんは。Aです。商品のほう無事に届きました。ありがとうございます。


ホームページの写真の撮り方が上手なのか、イメージどうりのぐい呑みでした!

それぞれの色も形もすばらしく、しばらく見とれてしまいました。
ほんとは一輪挿しを探していたのですが、「宇宙」にいっぱつで一目惚れし、見れば見るほどほしいものが・・・。


今回は三つで我慢しましたが(笑)まだほしいものがあるため、ちょくちょく利用させて頂きたいと思います。






(中略)


一輪挿しのラインナップも、増やしていただけると良いのですが・・。

もし、いいのがありましたらUPをお願いします(笑)



では。(愛知県 A様)










(店長)

A様には、「宇宙」のほかに「白ゆず肌」「新緑」もお買い上げ頂きました。

本当にありがとうございました。



ご注文された3点は、形もそれぞれ個性的で、しかも「青」「白」「緑」と独自の釉薬の発色があります。
きっとそれぞれにお楽しみ頂けたのではないかと思います。



一輪挿しは、もしかすると啓蔵の手元にあるかもしれませんので、問い合わせてみます。

(ただ、ほんのたまに気が向いたときにしか作らないと思いますのでお時間がかかるかもしれません。)





これからもどうぞよろしくお願いいたします。




【近況】2008年4月の風景(その2)

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釉薬のつき具合をみているところ

【酒器】蒼カイラギについて

酒器 蒼カイラギ
*販売終了いたしました。

ぐい呑みはこちらで販売しております。

啓蔵の近況(8月)

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ぐい呑みや、壷の本焼きの準備。

釉薬をかけたぐい呑みや壷を窯に入れる。本焼後、どんな作品に仕上がるのかが楽しみです。




釉薬の風景(12月)

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【050】「釉薬を重ねてかけるむずかしさ」

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たっぷりと幾重にも釉薬をかけ、重なった色合いの発色が出た作品は、深みと変化を味わえると思います。

『啓蔵虫喰いぐい呑み 宇宙』
は、特に、釉薬を重ねた中でも、技術的に難易度が高いものでしたが思いどおりに発色した作品です。(注1)
 この「釉薬を重ねてかける」というのは、大変手間がかかります。



雪釉

1度目の釉薬をかけ、それを完璧に乾かしてから2度目に違う種類の釉薬をかけます。そして、それもまた完璧に乾かして、やっと3度目の釉薬となります。
なによりも「完璧に乾かした上で」次の釉薬をかけませんと、窯で焼成後取り出してみると、どろどろになって水ぶくれができたり、はがれたり(欠落したり)してしまうのです。
同時に、性質の違った釉薬をたっぷりと、しかも厚く重ねるというのは、大変むずかしい作業でもあります。





虫喰い


けれども、たっぷりと釉薬をかけるからこそ「虫喰い(注2)」ができ、複数の種類の釉薬を重ねてかけてあるからこそ「深い発色」が出るのです。

私自身、これまで何度も失敗を繰り返しながらも、「私なりの美」を求めて試行錯誤をしてきました。
それだけに納得のできる作品ができると、本当に達成感があります。
そして、実際に作品を手にとっての(お買い上げ頂いたお客様から)感想を読むと、作家として本当にうれしく、感謝の気持ちでいっぱいになります。

 私のこの雑感をご覧になっているのは、(作品を)買って頂いた方だけではなく、陶芸に興味のある方、陶芸を勉強されている方も多いことでしょう。
もしも、そのような方々の参考になるのであれば、と思い、実際に失敗した作品(釉薬が欠落したものなど)をお分けします。

どんな感じになるのかなっているのかを実際に観察するだけでも、今後の陶芸や陶芸作品鑑賞に、なにかしらヒントになれば幸いです。



(注1)この作品は現在、販売終了。
(注2)ぼこっぼこっとあいた穴のこと


【049】「啓蔵虫喰いぐい呑み 宇宙」(聞き書き)

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「宇宙」で使っている釉薬は、鹿児島のシラスをベースにしています。

また、青色の微妙な発色や変化を出すために、配合を変えた釉薬を3種類を使っています。

用意した釉薬は3回にわけてかけるのですが、1種類目の釉薬をかけた後、まる一日くらいかけてしっかり乾かし、そして次の釉薬をかけ、またしっかり乾かして、最後の釉薬をかける、作業をします。

この丁寧な作業が、深みのある発色を生み出すもとでもあります。
ところが、釉薬は(特に冬場は)なかなかしっかり乾きにくい、というのが難点です。
乾かすのが不十分だと、はがれおちてしまいます。
また発色のイメージを考えながら釉薬をかけても、窯出しするまではどんなふうに発色するのか、虫喰いができるのか、わかりません。


300img2008 でもこの「宇宙」は窯から出した瞬間に「手ごたえ」を感じました。

深みのある青、そんな色を出せたことに非常に満足しています。


昨年は野口さんのスペースシャトルで宇宙へ行きましたが、その時の「宇宙」を思い描いた作品です。
実は今、私も「宇宙」を手にとりながら(電話で)話をしています。

この同じ「宇宙」を実際に手にとってご覧になった皆さんは、この「青」と「虫喰い」の肌をどんな風に感じるのだろう?と思います。
作家の思いが伝わるとうれしいのだが…とも思います。
私自身、何回も作品を眺めながらあらためて釉薬のパワーのようなものや発色の不思議を感じています。


*この作品は現在販売しておりません。





【マグカップ】水平線

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【048】KMさんの入賞を喜ぶ

 去る6月21日から7月3日まで開催された鹿児島女流美術展(主催:南日本新聞社)の工芸部門で私の陶芸教室に通うKMさんが「南日本新聞社賞」を受賞しました。

陶芸を始めて2年目での快挙です。このような賞が頂けるとは本人もさぞびっくりしたことでしょう。
 創作過程から見守っていましたが、多分これはいいところに入賞するのではという期待を持っていました。とは言っても、繊細な紋様の彫刻などはかなりの忍耐力が必要で、なかなか簡単にできるものではありません。本人の素直な性格と地道な努力が実を結んだのでしょう。

 作品は、扁平の壷の両面に「木の葉の葉脈」を刻み、その上からマットの釉薬を塗っています。けれども実は、その作業の前に彫刻した葉脈だけ黒釉を塗り同系統の透明釉、トルコ釉、空色釉をスプレーで吹き付けているのです。
 制作過程の中には、釉薬ひとつにしても、たくさんのアイディアや工夫が盛り込まれています。そしてそれがすばらしい作品に結びついたのだと思います。

 例えば陶芸の釉薬について言うと「相性をしっかり確かめる研究」が必要です。それ無しには、いざ「大型の作品」に取り組もうとしてもうまくいきません。
 デザインにしても釉薬にしても、日々研究を重ね、その上で新しい発想でチャレンジすることが大事だと、生徒さんにも指導しております。

そういった意味でも、生徒さんの受賞は我が事のようにうれしく思います。
と同時に、私自身も新たな釉薬のために意欲的に取り組みたいとあらためて思った次第です。

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■「息吹」 作品の画像をご覧になりたい方へ
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http://373news.com/(南日本新聞社)の記事として紹介されています。
http://373news.com/(南日本新聞社)のTOPページ「右より中央部の下方」にある
「南日本新聞ピックアップ をクリック」  → 「第23回南日本女流美術展  をクリック」 → 「息吹」の作品 → 「作品写真をクリック」
で「作品の拡大写真」を見ることができます。

とてもすばらしい作品です。ぜひご覧下さい。
※なお、このリンクの許可は事前に南日本新聞社より許可を得ております。

【ぐい呑み】蒼だるま

【ぐい呑み】蒼だるま




【047】(続)ガラスと釉薬

 先般  色ガラス破片を用いて装飾することを説明しましたが、この技法は平面に利用できても立体には施行しにくいものです。
そこでガラス粉を用いた釉薬として立体にも応用できる釉薬の作り方を説明いたしましょう。


この方法は今までの色ガラス破片を用いるだけでなく、カイラギ釉の基本にもなる釉薬の作り方です。

 先ずガラス破片を粉末にする必要がありそのガラスの粉を長石を準備します。
材料店でガラス粉、ビーズ粉としての商品も販売されていますのでそれを利用してもよいでしょう。

基本となる長石には、ソーダ長石やカリ長石があります。
釜戸長石、対州長石、益田長石などはソーダ長石と呼ばれ貫入釉、カイラギ釉、柚肌釉、虫喰い釉などに用いられます。

 準備した材料を、長石90:ガラス粉10の割合で60メッシュのふるいにかけフノリやCMC、またはデキストリンなどの糊と混ぜ合わせ、中華なべの中で粉がねばりのある状態になるまで幾度も練り合わせます。それを素焼きの試験品に塗ることによって釉薬の硬さが体得できます。

硬くて塗りにくい、また、やわらかくても駄目です。
これを杓がけして乾燥するのを待ちます。
着色したい場合には、色釉を塗ります。上掛釉にも貫入、カイラギ、虫喰い釉、それぞれに相性のいい釉薬があり、それで出来具合が決まります。
 先ずなんどか試験をして、失敗を繰り返しながらも基礎を磨いてください。
これがカイラギ釉を作り出す原点にもなります。




【ぐい呑み】 南海 青いぐい呑み

672  啓蔵ぐい呑み 南海まるで南海の岩と海、というようなイメージのぐい呑み


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【043】K老人との出会い

10年ほど前になりますが20~30キロ離れた隣町から50ccのオートバイで当方を尋ねてみえたのがK老人です。
公民館で陶芸を勉強しているが使える釉薬が透明釉と黒色釉の2色しかないので、何とか自分の欲しい釉薬は出来ないものかと「ある場所から掘り出した土石」を持参してわざわざ見えたのです。

 K老人はかなりの年配にも似合わず、釉薬について熱心に質問され探究心旺盛で人の良さそうな感じでした。ですのでこちらも快く話しに乗り
「釉薬は土石だけでは作れないこと」「媒溶剤としての灰を作ることから始まり、
石灰(炭酸カルシウム)、バリウム、亜鉛華硅石、チタン、ベニガラ、酸化マンガン、酸化銅、酸化コバルト等色々な材料が必要だということ」
を説明しました。
その上で、どんな色のどんな釉薬が欲しいのか希望を聞いてこちらで試してみましょうと約束しました。



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さて、K老人の持参された土石2~3種の中には使えない土石もありましたがその中で私がもっとも注目したのが「水打(みずたれ)粘土」(水酸化鉄、又は、がね水とも言う)でした。

長石灰、ワラ灰、水打粘土を同量加えて試作した結果、釉薬が作品を「綺麗な飴色」に焼き上げました。

K老人も大変気に入り喜ばれ、その後、毎月定期的にその水打粘土を運んで来て下さるようになりました。

K老人は地元の土地をよく知っていてその粘土がたくさん出る場所を探せたものと思います。
 

 陶芸をやっている者の常識として敢えて私は水打粘土の出る場所を聞き出すことはいたしませんが、なかなかいい材料です。
その水打粘土を利用して黒、紺、空、柿色の釉薬の作り方、材料の配合方法などK老人に指導したのがきっかけで、その後定期的に持ってきて下さるようになったのです。
私のカイラギ作品の虫喰いなどはこの水打粘土が主原料になっています。

 その土地で見つけ出した材料で誰にも真似のできない、その人その土地ならではの特産品を創り出すのが私の夢なのです。
ひょんなことからのK老人との出会い…今後もお互い大事にしていきたいものです。



【湯のみ】青霞

【湯のみ】青霞


手にとるとしっとりとなじむ感じもします。

釉薬をかけた時も自然の流れにまかせたような豪快さとかんにゅうの繊細さが合わさったような湯のみです。

【042】貫入(かんにゅう)釉とピンピン音

300p1010006期待に胸を躍らせる窯出し。

窯の蓋を開けると熱気が顔に吹きかかってきます。窯の中の作品が生き物のように”ピンピン”と音をたてています。
これは作品が冷たい外気に急に触れ、素地と釉薬の膨張の差が起きて貫入(かんにゅう)が出始めた時の音なのです。
窯出し後も、数日(長いときにはもっと)わたってその貫入音が続きます。初めて経験なさる方はびっくりされることと思います。

 薩摩焼、栗田焼、相馬焼など亀裂がはいっていますが、この亀裂釉、柚子肌釉、カイラギ虫喰い…等、釉薬によって特殊な紋様となります。欠点転じて美点となす、と言ったところでしょうか。

この亀裂、貫入を創り出すのには実は様々の工夫があります。
第一に縮まない土を使用する、第二に釉薬を厚掛けする、ことですが、実際には、私の体験から申し上げると「耐火性が大きく、収縮の少ない素地」「ソーダ長石を釉薬に使用する」という点がポイントになると思います。

 ちなみにカイラギ釉については、私自身も毎回苦労しています。幾度か試験焼を繰り返し確認していても、いざ本番(本焼)では結果は全滅という事もたびたびです。それだけに思い通りに焼けたときには最高の喜びを味わいますが次に「同じ釉薬を同じ条件」で焼成してもうまくいかず失敗する…この繰り返しです。そのたびに何故?原因は?と考え、いろいろと分析をしています。
そしてこれが私の一生涯の研究課題なのだ、とも思っています。

同時に、私の思いを込めた「カイラギ作品」を実際に購入したり使ってくださっているたくさんの方々からの感想は、本当に励みになります。
(いつもFAXで拝見しています。)

最後に今回は「陶芸初心者の方でも楽しめる亀裂釉」をご紹介しましょう。
家庭での使用済みの空ビンのガラス破片を使って皿に装飾を施す手法です。
ビール瓶の「茶」、酒ウィスキー瓶の「緑」「青」、その他の色のガラスを別々に割砕いておき、水平の皿に模様に合わせて置くだけです。
この場合、必ず「乳濁釉」をかけた上にガラスを置きます。
(ただし立体の作品の場合は流れるためにできません。)
1100度で溶けますので、普通の窯の下段でも綺麗に焼けます。一度、試験をしてみてはいかがでしょうか。






【酒器】蒼雫

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啓蔵の酒器揃・蒼雫
蒼い緑色の肌に淡雪のような乳濁色の釉薬がひろがります。そしてそれは雫のようにも見えます。
また器によっては蒼というよりも碧がまざったような発色のものもあります。
不思議なものです。同じ釉薬で同じ炎にあたりながらも、それぞれ個性的な発色を見せています。そしてとても趣き深い肌をしています。
辛口の日本酒がひっと本当においしく頂けるのではないでしょうか。
日本酒もそして器も愛でながら。





【039】踏まれても、根強くしのべ道芝の

「踏まれても、根強くしのべ道芝の、やがて花咲く春のくるらん」
こんな詩の一部を昔中学生の頃に覚えた記憶があります。

 今朝、窯出しをしてみて予想外の不出来にがっかりしてしまいました。ためいき混じりに上記の詩を口づさみ自分自身を慰めているところです。
何十年この道一筋に自分の求めている釉薬作りを目指していてもこの様に失敗の繰り返しです。
試験焼きには満足するもののいざ本番となるとなかなか思い通りにいかないものです。これでもかこれでもかと挑戦しているというのに。

けれども「好きこそものの上手なれ」と、すぐに「その過程を楽しむ」ように気持ちを切り換えるようにしています。「飽きもせず夢中になれること」があるのは、大変ですが逆に幸せなことかもしれません。
冷静に今回の失敗の原因を手繰ってみるとやはりありました。

バケツの中の釉薬の量が少なかったために、同じような配合の別の釉薬を追加で混ぜ合わせたことです。ちょっと考えただけでは信じられない微妙な加減が影響するのですね。
年末を控え、早くいい作品を仕上げたいと焦る気持ちがそういう結果を招いたのかもしれません。

釉薬は本当に面白いもので奥が深いと感じます。それだけに魅力的でもあります。
今回不出来だったとしても何回も配合を変えて「いつかきっといいもの」
を作り出してみせる。これからも試行錯誤をくりかえしながら、頑張りたいと思っています。

【038】地域の活性化・事業アイディア

このほど鹿児島市が優れた事業アイデアに資金を交付する新規事業「かごしまビジネスフロンティア」に「シラスを使った建築資材開発」が優秀賞を受賞というニュースが新聞で報じられていました。

そのシラスを使った建築資材の特徴は
「再生廃プラスチックを溶かして作った約2ミリ四方の粒」と「シラス」「セメント」を練り合わせたコンクリート平板。重さは通常の半分程度で、透水性が高い。腐葉土を敷いて植物も栽培することができるので屋上緑化用に利用することができる、
というすぐれものです。

 これを利用すれば、今後大都会でのビル屋上の庭園かでも太陽熱を防ぎ、水はけのよい素材としておおいに期待できるでしょう。鹿児島ならではの火山灰(シラス)を利用してのアイディアになるほど、りっぱだと感服いたしました。
 シラスは陶芸用の釉薬にも一役買っているということは以前に紹介いたしましたが
私が作る「カイラギ釉」「柚子肌釉」そして虫喰いなどの特殊な味のある釉薬にはほとんどこの「シラス」を利用しています。

発想や創造する力で「宝」を生み出すこともできるのかもしれない、と私は思います。
県内のいたるところにあり「厄介物扱いされている」シラスが各分野での創意工夫次第で、逆に鹿児島ならではの「すぐれもの」となること、そしてそのことで地域の明るい有望な産業へと発展していくこと、を期待しているところです。













Copyright © 2017 keizogallery (陶芸家 萩原啓蔵)


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