鹿児島の地から4

鹿児島の中でも当地方で二十年前、陶芸をする者は私だけでしたが、ここ数年の間に多くの方たちが陶芸の窯を持つほどになりました。
これは各市町村が住民向上、豊かな人づくりのためと、こぞって陶芸教室に力を入れたこと、発表の場として身近な陶芸ギャラリーが増えたことにもよります。とてもよろこばしいことだと思います。

 また、県中央での美術展も年間を通して数回あることから地方の陶芸人口も増え関心も高まり、美意識の向上にもつながるものと思われます。
鹿児島空港の二階ロビーにも空港ギャラリーがあり飛行機の発着待ち時間を利用して鑑賞することができます。
鹿児島で活躍する美術工芸家の発表の場として利用されていますが、現在ではあまりにも展示希望者が多く、申し込んでも二年半はかかるという好評ぶりだそうです。癒しを与えてくれるギャラリーの存在意識は一段と高まりそうだと新聞でも報道されていました。

 作品を作る者としてこのような「意識の高さ」はとてもうれしく思います。
美しいものに触れ、感動し自分でも作る喜びは何にもかえがたい。
また、同時に感動を与えられる作品を作りたい。そのためにもこれからも日々前進がんばりたいものです。