片口黒はサイズが思っていたより大きくてどう使いこなしていこうかなと思案中です。
私の好みですが外側もなだらかな丸みがあったほうが愛着がわきそうな気がしていますが、色は落ち着きがあり良いですね。
楕円の深皿2個は乳白色も淡い薄緑も相性を選ばずに使いやすそうです。
付録の小鉢は独特の形と色合いで料亭で使われそうな雰囲気を持ち合わせていてかなり気に入っております。高台の形もバリエーションを持たせるとまた違った雰囲気になると思います。
(大分県 M様)
(店長)M様、造詣の深いご感想を本当にありがとうございます。
M様はお料理なども大変お詳しい方なのでは…と想像いたしております。たくさんの料理にお使い頂けると本当にうれしく存じます。
これからもぜひ有が田やをよろしくお願いいたします。
2008.06.22 日曜日
啓蔵・片口鉢黒(小)
色は黒と表記してありますが、どちらかというと緑色とまざった、褪せたようなこげ茶色です。
側面には細かい釉跡があります。
「磁器の端正な器」がお好きな方には不向きです。けれども「あたたかい手触り」や「ざっくりとした味わい」がお好きな陶器ファンならたまらない魅力でしょう。
釉のはがれが、かえって炎の勢いの「力強さ」を感じます。
*販売終了となりました。
2007.07.08 日曜日
片口鉢「黒」は見た目より大きいということは伺っていたので、だいたいイメージどおりでしたが、大きいというよりも「深さがある」という感じですね。
いずれにしても、たっぷりはいる片口鉢は便利そうです。
フランスからホームステイの高校生を受け入れるので、これにお惣菜を作って出そうと思っています。(家庭的な料理でかまわないそうですが、少しでも日本らしい感じを出せそうです。)
(東京都 H様)
(店長)片口鉢は、たっぷりはいるので、お料理にたくさんご利用頂けたらうれしいです。
フランスからの若いお客様に聞かれたら………と何かメッセージを、と思いましたが、フランス語ができませんので(笑)ぜひH様より、片口鉢や陶器のお話をして頂けたらうれしいです。(^^)
2007.01.05 金曜日
鹿児島の地場産品には「黒」が本当に多い。「黒砂糖」「黒酢」「黒牛」「黒豚」「黒糖焼酎」「黒ごま」「大島紬の泥染の黒」と、いずれもよそに誇れる産品ばかりで、黒潮が県土を洗う鹿児島はとても豊かな海の色でもあり円熟した色でもあるような気がします。
そして伝統産業の焼き物の中にも「黒薩摩」「黒ヂョカ」をはじめとする多くの黒物があり、これらの釉薬も火山地帯から産出する資源から作り出されているのです。
「シラス」と呼ばれる「火山から噴出した火山灰火山れきが200万年以前に堆積した」ものは南九州全体に分布しています。
「シラス」とは多くの穴を持ったガラスという意味で、穴の大きさは1ミリの百万分の1から千分の1ほどで電子顕微鏡でしか見ることができません。
最近では、新資源として価値あるものに変えようとしています。
建材や塗料、除菌フィルター、血液のろ過材等々….
無尽蔵にあるシラスから陶芸用の釉薬も作れます。例えば白色のマットから緑、空(そら)、黒、赤、そば釉など。それらは、しっとりしたマット釉で、長く使用しなくても沈殿しにくい使い易い釉薬です。そして
実は私が研究しているカイラギ釉もこの材料がないと作れないのです。
この鹿児島の「自然の恵み」で名産の黒を作り出せたらと、これからも日々研究を続けていきたいと思っております。
2002.12.07 土曜日