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「 うつわ 」 に関する記事一覧


【046】うつわを植木鉢として使う

随分前にも書きましたが 「うつわの用途は固定のものではない。使う人にうつわを大事にする心がありさえすればアイディア次第で、どのように使われても構わない。」と思っています。
 例えば「有が田や」で商品として出している楕円皿を物を食する「皿」として使うか、生け花の花器として使うかはそれぞれ「使う人の感性」でしょう。大事にして頂ければ、それだけで作った立場としてはうれしく思います。

 古くなってしまった場合でも、工夫次第では、また趣きのあるものになります。うつわを植木鉢として使う場合をご紹介しましょう。


0411075 うつわ(抹茶碗)を「やわらかな面(クッションになるもの)」の上に(ここでは赤いふかふかした座布団)に乗せています。



0411076 クッションの上に新聞紙を敷き「十字ドライバー」を「金槌でトントンと軽く」たたきますと意外にも簡単に穴が開きます。
 ※啓蔵作品でいえば「啓蔵」印の押されている部分が開けやすいです。
 ※場合によっては2,3箇所穴を開けるとよいでしょう。
 ※磁器は、かなり難しいのでお勧めしません。



0411077 実際穴を開けた後の抹茶碗の様子(5箇所開けました。)





04110701 あとは通常の要領で、植物を植えます。

実際に寄せ植えをしている写真ですが、直径7cm高さ7cmくらいの小鉢を使っています。
(左手前:ユキノシタ、中央奥:ヤブコウジ、右手前:タマゴケ)


 余談ですが、山野草は「うつわに合わせて成長する」と言われています。
本来、地植えであれば背が高くなりますが、写真の山野草はそれなりにバランスをとって成長しているのがわかるでしょう。不思議にも思いますが、植物の適応能力の高さ、たくましさを感じます。
ささやかなことですが、機会がありましたらぜひお試しください。


【006】うつわの使い方

よく抹茶茶碗として作られたものでご飯を食べてもいいのでしょうか?というようなご質問を受ける。
多分、うつわの作者の意図と違った使い方をしてかまわないのか?という心配だと思うが、私の考えを言えば、うつわの用途は固定のものではないと思う。
使う人にうつわを大事にする心がありさえすればアイディア次第で、どのように使われても構わない・・と思う。
  
 例えば

  「木の椀」は汁物
  「陶磁器の碗」がお茶
  「金属、ガラスの碗」がお酒

とよく言われているが、これは決まりではない。
夏には、お茶をガラスで飲む場合もあるし、陶磁器でワインを飲む場合もあるだろう。冬には陶磁器で温かい汁ものを頂くのもよいものだ。
かつで児童文学者の椋鳩十(むくはとじゅう)さんと抹茶茶碗のことでお話しをしたことがある。
「自分の気に入った抹茶茶碗で毎日ご飯を食べて殿様気分になって満足している」と話されていた。それを伺って「しっとりとした手触りの抹茶茶碗で豪快にご飯を頂くのは、確かに気持ちがよいかもしれない。同時にうつわを満足して使ってもらえる・・ということは、作り手にとってもうれしいことだ。」と感じた。
 

「抹茶茶碗が特別なものである・・」という考え方は、かつての「焼き物を作る側の論理であり価値観」ではないかと感じる。その方が確かに「高価な値」をつけるのかもしれないが・・。
 
私にとっては、使う側がその「うつわを大切に思うか」が大事なのだ。
物の使い方次第で生活が豊かな気分になれるのなら、それが一番すばらしいことではないか、と思っている。

【001】作る側からのうつわ・・・原点 

抹茶茶碗 萩原啓蔵
うつわを作る際の原点として私は、次の事を心がけております。


先ず重さ・・・
ぐい呑み、飯茶碗など、片手で持つものは250g以内、
抹茶茶碗など両手で持つものは450g以内として、
日用食器は、使いやすく、洗いやすいこと、そして艶があって滑らかに、
他方、鑑賞用の器は、マット(つや消し)の方が飽きがこないのではないでしょうか。


うつわへのこだわりとしては・・・
 形———単純にして動きがあること
 土味——-粘土にシャモット(焼粉)や石粉などを入れ、それによって 地肌を荒々しく趣を出す
 景色——-釉薬の塗り重ねによって豪快に窯変を出す
 手触り—–持った時の感触(細かい、粗い・・)
 映り具合—造形と表面装飾のマッチ
 侘び寂び—なんとも言えない古色蒼然たる味わい

 以上の思いに少しでも近づけるよう日々研鑚に励んでいます。
 作品からそういう想いをお伝えすることができればうれしく思います。

 

《用語説明》
    *景色   表面の模様など。
         (例)茶席で、良い抹茶茶碗などを「景色がよい」とほめることがある。
    *映り具合 陰影のこと







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