ぐい呑み、酒器、抹茶茶碗、湯のみ、片口鉢、作家 萩原啓蔵 の陶芸作品をご紹介しています。
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「 啓蔵虫食い 」 に関する記事一覧


ぐい呑み 啓蔵虫食い 

DSC01303 「啓蔵虫食い」
虫食いの美しさ。

と釉薬の変化という、骨太感と繊細さいう相反するものがうまく溶け合っているぐい呑みです。
個人的には、釉薬がぽちょんと垂れた跡や、思いがけない穴ぼこなど、そういう「偶然の面白さ」に特に惹かれます。
この作品も、ぽちょんとした釉薬が見えます。釉薬の溜まりにも、うねりがあって面白いです。


啓蔵虫食い 幽玄の境地へ

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ぐい呑み 「啓蔵虫食い」



啓蔵が会心の作という、このぐい呑み。これもまた、ひとつひとつ個性が出ています。
水墨画をみているような幽玄の境地へ。
黒と白の釉薬の流れが、ゆっくりと変化し、ほんのりとブルーの釉薬が滲み出ているあたり
歌人ならばなんと詠むだろうか、と想像が膨らみます。
内側と外側のバランスも絶妙です。


【啓蔵の近況】2014年2月 啓蔵お気に入りの作品 ぐい呑み「啓蔵虫食い」

啓蔵虫食い 3月1日に、陶芸家 萩原啓蔵は87歳になりました。
少々耳が遠くなり、足が痛いことも多いようですが、作陶への意欲はまだまだ尽きないようです。


今回もお気に入りのぐい呑みについて語ってくれました。


以前にも「啓蔵虫食い」の商品ページで触れたことがあります。
(下記はその抜粋)

『地の黒い釉薬にも、上からかかる乳濁の釉薬にも虫食いが出ているところが、なによりも違うと即答されました。
これがどんなにむずかしいことか、これが出たときどんなにうれしかったことか…
と語りながら、愛おしそうに、この作品をじっとみつめる啓蔵を見て、本当に思い通りの作品が出きたうれしさが伝わってきました。』


今回も、啓蔵は何度も、本当に何年も苦労を重ねてやっとできた作品、と言っていました。

一見シンプルにもみえる作品ですが、実は、何層にもかけた釉薬が融合して美しさを醸し出しています。


作品をみつめる陶芸家の眼差しは、作品への愛情が溢れているような気がしました。




ぐい呑み 「啓蔵虫食い」  手に取って眺める幸せ

ぐい呑み
ぐい呑み 「啓蔵虫食い」



啓蔵が「これだ!」と思わずうなったというこのぐい呑みは、本当にそれぞれが「なにかを持っている」ような魅力的な個性を放っています。

他の作品もいろいろと撮影をしているところですが、ついついこの「啓蔵虫食い」 をあらためて撮影したくなるのは、やはり惹きつけられるものがあるからでしょうか。

手に取って眺める幸せ、そんな言葉がぴったりのぐい呑みです。
黒と白、虫食い、ほんのわずかにまざる青、眺めているとそのかすかな色(表情)の変化が面白くてたまりません。




ぐい呑み 「啓蔵虫食い」  ぐいのみの景色

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」   ぐいのみの景色
ぐい呑み 「啓蔵虫食い」   ぐいのみの景色
ぐい呑み 「啓蔵虫食い」   ぐいのみの景色

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」



撮影しなおしました。黒と白、そして時々ほんの少し混ざる青、虫食い。

いろいろな表情が楽しめます。撮影していても楽しい作品です。


【お客様のご感想】ぐい呑み 「啓蔵虫食い」

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」  ぐい呑み 「啓蔵虫食い」



先日「虫食い」を注文しました者です。大変満足し、他の酒器と較べながら、あるいは眺め、あるいは酒を汲みながら楽しんでおります。酒も旨く覚えるのは根が単純なせいでしょう。

(京都府 Y様)


(店長)
Y様大変光栄です。本当にありがとうございました。
これからもご愛用頂けるとうれしいです。
啓蔵も大変喜んでおりました。

ところでY様から、続けて
『ところでご相談があるのですが、これに合う徳利がない。所持しているそれは信楽、丹波、備前などもうお察しのように無骨だが、土の地味を押し出した温か味のあるものです。
この「虫食い」に似つかわしい徳利があればご紹介頂けませんでしょうか。白磁や楽、萩、志野など探しましたが、「うむ!」と思えるものには未だ出会わずじまいです。 よろしくお願い致します。』
というご質問がありました。

『残念ながら啓蔵は徳利は作っておりません。
機会があれば「虫食い」と同じ釉薬で作ることもあるかもしれませんが、高齢のため、作陶もなかなか大変そうですので実現は、むずかしいかもしれません。』
とお返事をさせて頂きました。

酒器の情報などがありましたらWebなどでもご報告したいと思っております。


ぐい呑み 「啓蔵虫食い」 いろいろな景色

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」  いろいろな景色


ぐい呑み 「啓蔵虫食い」  いろいろな景色

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」  いろいろな景色

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」




啓蔵のぐい呑みは、同じ釉薬を使ったものでも、当然ながらひとつひとつ個性があり世界にひとつしかない作品です。
この「景色」の違い、それぞれに美しさを少しでもお伝えできれば、と思います。

釉薬が流れるような部分、上から力強く掛けられた白い釉薬の思いもかけない軌跡…
どれも本当に味わい深いです。


素敵ですね(*^^*) 同じものの無い一期一会の出会い、掌の中にすっぽりくるんで愛でる喜び、お酒をいただきながら景色も味わうふくよかな時間…陶芸は触れてあじわえる本当に近しい芸術品ですよね。啓蔵作品の似合う人に成長したく思っています。 (H様)






ぐい呑み 「啓蔵虫食い」 撮影しなおしました。

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」

ぐい呑み 「啓蔵虫食い」




見ていて本当に惚れ惚れするような作品。
撮影しながら、この面白さ、楽しさ、感動をなんとかお伝えできればいいなあ、と思っています。

白と黒の釉薬をベースにしながら、ほんのわずかに垣間見えるような青色の淡い色がなんとも言えません。虫食いの孔が無数の星にも見えます。
本当に素敵。


夜の海みたい。美し〜い。シュワシュワシュワシュワ〜と波の音が聞こえそうです。 (K様)

お酒を注ぎ入れると、虫食の小さな一つ一つが、揺らめいてきらめいて、無数の星が瞬く夜空のよう…と想像を膨らませてます(*^^*) 海のようであったり、宇宙のようであったり、壮大な自然を掌に包み、一口一口、口に含ませる…、素敵ですね。 (H様)

わたしは、このぐい呑みに夜空を見たのですけど、ページにおじゃましましたら、海を見た方もいらっしゃって、人それぞれのさまざまな印象が楽しいですね(*^^*) (H様)




【作品を比較して味わってみる】ぐい呑み「啓蔵虫食い」と「宇宙の蒼」

【作品を比較して味わってみる】ぐい呑み「啓蔵虫食い」と「宇宙の蒼」


重ね掛けされた釉薬は、わずかな蒼の発色も出ている部分はありますが、
どちらのぐい呑みも、黒と白を基調としています。
そしてそれぞれの「虫食い」に作者の強い思いを感じます。



「啓蔵虫食い」(画像左)は「宇宙の蒼」(画像右)に比べる小ぶりのぐい呑みです。
啓蔵自身も非常に気に入っていて、虫食い、釉薬のバランスの美しさ、が際立ちます。
ぐい呑みの作品としても円熟度が高いです。


「宇宙の蒼」は「啓蔵虫食い」よりひとまわり大きく男性的です。
こちらは、一番上にかかっている白い釉薬のかかりかたがダイナミックで、
啓蔵作品らしい個性的な力強さ、勢いを感じる作品です。



両作品を比較うすると、それぞれの個性、発する空気(のようなもの)の違いが感じ取られて
大変面白いです。そしてどちらも素敵です。


素敵ですね…蒼が深く深く幾重にも重なったかのような色。ほとんど黒に近い深さが宇宙の奥深くを見つめているような。一方は銀河を彷彿とするような虫喰い、また、一方は、無数にあるあまたの星がまたたいているような。お酒を注いで揺れる景色を見て見たいです…素敵ー。 (H様)







啓蔵の新作 ぐい呑み 「啓蔵虫食い」

啓蔵虫食い ぐいのみ
啓蔵の新作 ぐい呑み 「啓蔵虫食い」
啓蔵の新作 ぐい呑み 「啓蔵虫食い」





ベースは光沢のある黒い釉薬ですが、何層もかけられていています。
「宇宙の蒼」とも似ていますが、こちらの方が小ぶりで、蒼の発色もごくわずかです。
どちらかというと、黒と白を基調にしたぐい呑みなのですが、
このぐい呑みを啓蔵はいたく気に入っておりました。

実は(素人の質問でしたが)
「今までも黒い地に乳濁の釉薬、という作品はあったけれど、なにがそれほど違うのか」
というような質問をしました。
啓蔵いわく、なによりも、この「虫食い」が違うのだそうです。

地の黒い釉薬にも、上からかかる乳濁の釉薬にも虫食いが出ているところが、なによりも違うと即答されました。
これがどんなにむずかしいことか、これが出たときどんなにうれしかったことか…と語りながら、愛おしそうに、この作品をじっとみつめる啓蔵を見て、本当に思い通りの作品が出きたうれしさが伝わってきました。


これは、なんて、さまざまな色の艶をもってるんでしょう!虫食いがまた、お酒を注ぐと揺らめきに七色の景色を如何様にも見せてくれそう…素敵ー! (H様)

これは 太いお酒を飲みたくなりますね(S様)

素敵です~。お酒が進みそうです~^^(A様)



【053】新しいぐい呑みへの挑戦

 現在、新しいぐい呑みに取り組んでおります。
たっぷりもったりとした釉薬がかかったぐい呑みは温かい感じを受けますしそれが自分らしい作品だと思っています。

どこにもない、啓蔵らしい独創的な作品を作る、それが私の目標でもあります。
ですが、これまでにも何度か書いているように、長い経験をしても、なかなか思うような色が出ません。いや、うまくいくほうが少ないかもしれません。

今、新しいぐい呑みとして挑戦しているのは「碧がかかった黒色の地に、乳濁などの3種類の釉薬を重ねがけをする」作品です。
例えば三種類の釉薬を重ねがけをして発色を得るためには、単に三種類の釉薬を使うだけではうまくいきません。下地の釉薬に直接目的の釉薬をかけると、釉薬同士が混ざり合ってしまい、きれいな発色を得ることが出来なくなるからです。
ですので下地の釉薬と発色させる釉薬の間にそれぞれ別の釉薬をかけていきます。

しかしながら、それぞれ釉薬同士の相性がある上に、釉薬の中にはカイラギを消してしまうものもあるためになかなか簡単にはいきません。
それでも黒と白のはっきりとしたコントラストに加えて、微妙な色を表現してみたい、と思っています。

いつになるかわかりませんが、会心の作をお届けすることができたらと思います。


*2012/07 追記
啓蔵の会心のぐい呑み


啓蔵虫食い ぐいのみ
啓蔵虫食い ぐいのみ
啓蔵の新作 ぐい呑み 「啓蔵虫食い」










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