3月1日に、陶芸家 萩原啓蔵は87歳になりました。
少々耳が遠くなり、足が痛いことも多いようですが、作陶への意欲はまだまだ尽きないようです。
今回もお気に入りのぐい呑みについて語ってくれました。
以前にも「啓蔵虫食い」の商品ページで触れたことがあります。
(下記はその抜粋)
『地の黒い釉薬にも、上からかかる乳濁の釉薬にも虫食いが出ているところが、なによりも違うと即答されました。
これがどんなにむずかしいことか、これが出たときどんなにうれしかったことか…
と語りながら、愛おしそうに、この作品をじっとみつめる啓蔵を見て、本当に思い通りの作品が出きたうれしさが伝わってきました。』
今回も、啓蔵は何度も、本当に何年も苦労を重ねてやっとできた作品、と言っていました。
一見シンプルにもみえる作品ですが、実は、何層にもかけた釉薬が融合して美しさを醸し出しています。
作品をみつめる陶芸家の眼差しは、作品への愛情が溢れているような気がしました。
2014.03.08 土曜日

新年明けましておめでとうございます。
2014年も啓蔵陶芸ギャラリーをどうぞよろしくお願いいたします。
皆様にとりまして、良い一年になりますようお祈りいたします。
写真は大晦日に、小雪釉(萩原啓蔵作 個人所有)でお酒を頂いたときのものです。
白と黒の釉薬でキリリとしたこのぐい呑みは、とても味わい深いです。
虫食いも面白味があります。
(あまり呑めませんが、めずらしくほろ酔いでした。)
2014.01.02 木曜日
「ぐい呑み」 萩原啓蔵 陶芸作品一覧
啓蔵自身が釉薬の研究にも長年打ちこんでいることもあり、そこからうまれた独自の釉薬は、数多い種類だけでなく、個性的な発色、趣きのある景色が作品に広がっています。
来春3月には87歳になるのですが、高齢とは思えないエネルギッシュで勢いのある作品には、本当に驚きすら覚えます。
作品ひとつひとつから、啓蔵イズムをぜひ感じ取ってください。
写真は、啓蔵作品の一部ですが、ぐい呑みの作品をいろいろお楽しみください。画像をクリックすると該当作品の記事が読めます。
2013.12.24 火曜日
ぐい呑み 「泡紋様」
虫食いの地の上側にかかった、泡のような釉薬。
淡い青色や緑色がまざった紋様を眺めるのはなんて面白いのでしょうか。
(Keyword)guinomi
2013.12.03 火曜日
ぐい呑み 「啓蔵虫食い」
啓蔵が「これだ!」と思わずうなったというこのぐい呑みは、本当にそれぞれが「なにかを持っている」ような魅力的な個性を放っています。
他の作品もいろいろと撮影をしているところですが、ついついこの「啓蔵虫食い」 をあらためて撮影したくなるのは、やはり惹きつけられるものがあるからでしょうか。
手に取って眺める幸せ、そんな言葉がぴったりのぐい呑みです。
黒と白、虫食い、ほんのわずかにまざる青、眺めているとそのかすかな色(表情)の変化が面白くてたまりません。
2013.11.17 日曜日
ぐい呑み「嵐」
この作品は、もったりとした釉薬の流れ、虫食い、貫入、と、それぞれに楽しめます。
眺めているだけでも味わえるようなぐい呑みです。
(Keyword)guinomi
2013.11.10 日曜日
本日は、(個人的所有の)啓蔵作ぐい呑みで、おいしいマッコリを頂きました。
マッコリには、淡いブルー系のぐい呑みが似合うでしょうか。
向かって
左:紬紋釉
中央:碧淡青
右:同じ釉薬のぐい呑みは販売しておりません。
2013.11.04 月曜日