芸術の秋を迎えました。
 私の陶芸教室の生徒さん達も美術展出品に向けて多忙を極めております。
年間5~6回開催される県内の陶芸展に出品するとあって、毎年10点以上の大型作品制作に励んでおります。

 先日、当地方の美展では、出品した6人全員が入選入賞を果たし、市長賞や奨励賞をも頂きました。
また別な美展で県知事賞に輝いた生徒さんもいます。やはり自分の指導している生徒さん達の活躍はうれしく、私自身にとっても励みになっております。

 陶芸の指導者にはおおきく『伝統を重んじ、同じような手法を守る指導』と『毎回、新しい感覚を盛り込んだ造形装飾をめざす指導』と方針が分かれますが、私は後者の考え方です。
 陶芸を指導するにあたり「同じような作品を何度も作る」のではなく「創造性豊かな、個性的で、決して人まねをしない取組み」が一番大切だと私は考えています。もちろん、そのためには、生徒さん達にも完成するまでにかなりの努力と忍耐をして頂く必要があります。

 指導の一方で、私の方では、たくさんの種類の釉薬を用意をします。
制作する作品の模様釉薬の色調コントラストは、各人各様にも違いますので釉薬の種類が少ないと、みな同じように見えてしまうからです。
きびしい指導にも応えて、熱心に制作活動をしている生徒さん達のそれぞれの個性ある表現を、少しでもサポートできれば、と思っています。
 「(陶芸展に)出品して賞を頂くのも目標のひとつだが、それは付加的なものにすぎない。
一番の目的は多くの人達に見てもらい感動を与えしばし立ち止まらせるくらいの光る作品を作って欲しい。」と強く願っています。

                     



タグ: ,