去る6月21日から7月3日まで開催された鹿児島女流美術展(主催:南日本新聞社)の工芸部門で私の陶芸教室に通うKMさんが「南日本新聞社賞」を受賞しました。

陶芸を始めて2年目での快挙です。このような賞が頂けるとは本人もさぞびっくりしたことでしょう。
 創作過程から見守っていましたが、多分これはいいところに入賞するのではという期待を持っていました。とは言っても、繊細な紋様の彫刻などはかなりの忍耐力が必要で、なかなか簡単にできるものではありません。本人の素直な性格と地道な努力が実を結んだのでしょう。

 作品は、扁平の壷の両面に「木の葉の葉脈」を刻み、その上からマットの釉薬を塗っています。けれども実は、その作業の前に彫刻した葉脈だけ黒釉を塗り同系統の透明釉、トルコ釉、空色釉をスプレーで吹き付けているのです。
 制作過程の中には、釉薬ひとつにしても、たくさんのアイディアや工夫が盛り込まれています。そしてそれがすばらしい作品に結びついたのだと思います。

 例えば陶芸の釉薬について言うと「相性をしっかり確かめる研究」が必要です。それ無しには、いざ「大型の作品」に取り組もうとしてもうまくいきません。
 デザインにしても釉薬にしても、日々研究を重ね、その上で新しい発想でチャレンジすることが大事だと、生徒さんにも指導しております。

そういった意味でも、生徒さんの受賞は我が事のようにうれしく思います。
と同時に、私自身も新たな釉薬のために意欲的に取り組みたいとあらためて思った次第です。

=======================================
■「息吹」 作品の画像をご覧になりたい方へ
=======================================

http://373news.com/(南日本新聞社)の記事として紹介されています。
http://373news.com/(南日本新聞社)のTOPページ「右より中央部の下方」にある
「南日本新聞ピックアップ をクリック」  → 「第23回南日本女流美術展  をクリック」 → 「息吹」の作品 → 「作品写真をクリック」
で「作品の拡大写真」を見ることができます。

とてもすばらしい作品です。ぜひご覧下さい。
※なお、このリンクの許可は事前に南日本新聞社より許可を得ております。

                     



タグ: ,