粘土で作った作品は、乾燥後、素焼きをして釉薬(うわぐすり)をかけてから本焼きをします。

乾燥は四季によって扱い方が違います。
気温の高い夏は作りながらも乾きが早く油断ができないので乾き過ぎないように気配りしながら、作品に霧をかけたり、タオルをかけたり細心の注意を払います。
一方冬はせっかく作った作品を凍らせないよう気をつけます。
梅雨のころは、なかなか乾かず苦労します。

無事乾燥したら大体850℃くらいで素焼きします。
本焼きは釉薬をかけて1250℃位で焼きますが、釉薬によって溶けぐあいが違いますので気をつけて、窯の上段、下段と置く位置を決めます。
特に「アメ釉」など溶けやすい作品を上段に置くと、溶けすぎて棚板に流れくっついてしまいますから注意が必要です。


その他、絵付けには「下絵付」と「上絵付」の2種類があります。
一般的に土物には「下絵付」を使います。
素焼き後「下絵の具」で絵付けをし透明釉をかけて1200℃から1250℃で本焼します。
「上絵付」は、磁器などに使います。素焼き後、透明釉をかけて本焼きし「上絵の具」で絵を描きます。その後、ススの出ない電気窯等で800℃位の温度で焼きます。
「下絵付け」が素焼き・本焼きと2回焼くのに対して「上絵付け」は、素焼き、本焼き後に、もう一度焼き、合計3回窯で焼くという違いがあります。

                     



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