以前に三宅島の方から「三宅島に降り積もる火山灰をなんとか陶芸に利用できないだろうか、というメールを頂きました。
桜島の火山灰と三宅島のそれとは成分も違うと思いますので、すぐにこれがあてはまるとは限りません。しかしながら、、少しでもお役にたてたら・・と思いました。
 と言う事で今回は「厄介物の火山灰を有効利用するために」という視点で、私なり釉薬として利用できないものかと、桜島の火山灰で色々と実験した結果を記してみたいと思います。


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火山灰を利用して釉薬を作る場合
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(1)火山灰を「60-80メッシュ」くらいの粗さの「ふるい」にかけておく。

(2)・ペタライト(長石)を用意する。
   ・蛙目(ガイロメ)粘土を用意する。
   ※ガイロメ粘土は、粉末状になっており、通常の練られている粘土より耐火力があるという特徴が
   あります。

(3) ・火山灰 60
   ・ペタライト  40
   ・ガイロメ粘土 20
    上記の割合で混合する。

(4)(3)の割合で混合した粉を、適宜「フノリ」と練り合わせる。
  ※火山灰の場合、比重が重いので、普通の釉薬のように水で溶かすと沈殿してしまうため、
  使えなくなってしまいます。
  水の代わりに「フノリ」で練り合わせることにより、よく混ぜ合わせることができます。
    
(5)(4)でできた釉薬を、素焼きした作品に塗布し、焼成します。
  焼成は(SK8:つまり1250℃程度)で行います。
  ダークグリーンのしっとりとしたマット(つや消し)に焼きあがります。

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火山灰を粘土として利用する場合
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  火山灰とガイロメ粘土を30:70の割合で混ぜ、800℃~850℃(楽焼程度の温度)で焼成しますと、
  植木鉢程度のものはできます。 ※ただし、色は黒鼠色となります。
  これも、ひとつの火山灰利用法として有効かもしれません。

                     



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